暁の超特急

僕は生まれも育ちも商店街だったから、近所に魚屋や八百屋、肉屋お茶屋なんでも揃う。もちろん近所では評判の運動神経バツグンの床屋のガキだ。そんな商店街を夕陽に染まる、いやもうちょっと薄暗くなった頃、意味も無く走るのが好きだった。30メートルくらいだろうか?これが速い。たぶんオリンピック選手でもいや、チーターでも追いつかない!だから近所の商店街のおっさん達は僕を暁の超特急と呼んだはずだ!はずかい!