イクさん2

イクさんはナナハンに乗り、バイク仲間のボス。少年の僕に自転車の急にブレーキをかけてターンする技を教えてくれた。初めて裏ビデオを見せてくれたのもイクさん。出演してみないか?と言ったのもイクさん。イクさんの肩にはトカゲの入れ墨がありずーと「これは豊がちっちゃい時落書きしたんだぞ!」つまり僕が書いたって言ってた。そんな訳無いのだが。商店街のオヤジでもなく、亀の湯のボイラーマン、生沢。通称イクさん。謎めいたその人生は僕がハタチの時、閉じた。