合掌

実家のあった官庁通り商店街の名物レストラン「べにしか」クーラーもなくサラリーマンたちは汗だくでカツカレーをほおばる。もう店を閉めて10年以上経つ。父ちゃんと仲が良かったマスターも4、5年前に亡くなった。暇な時いつもフォークを紙ナプキンでくるくる巻いていたおばちゃんもつい先日亡くなったと聞いた。舌は覚えている。あのカツカレーの味。合掌である。