公衆電話

今や1人一台の時代であります。携帯電話とは言いながら生活のすべてがこのスマホによる時代。僕が高校を卒業して修行に入った店には散髪に来たお客さん用に公衆電話があった。がしかし、これを使うお客さんなどほとんどいなかった。そのかわり僕とF先輩が夜な夜な彼女にかける専用だった。10円玉を大量に電話機の上に置き床に座り込んでの長電話。10円玉が詰まると先生に鍵で開けてもらい両替。その10円玉達は何年も世に出る事なくその公衆電話にしか入らない。こんな時代の方が良かったのかもしれない。