弱肉強食

息子が小学生の頃、隣の公園から瀕死状態の産まれたての雛鳥を持ってきた。箱に入れてベランダで何日か餌を与えていたら親鳥も餌を運んでくるようになった。だいぶ元気になったある日、けたたましい鳴き声がした。トンビが雛鳥を咥えていくのを必死に親鳥が止めようと戦っている。結果は無惨。その夜ショックの息子を連れて当時行きつけだった「ちゃらん亭」に行き、その事を店主のオヤジに話すとオヤジがかすれたダミ声で「そうか、ぼうす!いい勉強したな!食物連鎖、弱肉強食!焼肉定食!今日は焼肉定食食え!」